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羽住都先生の原画展に行ってきました

  treeのコピー

何年前でしょうか,乙一さんの「さみしさの周波数」を読んだとき,表紙をめくったところにある一枚の絵に釘づけになりました.「フィルムのなかの少女」というタイトルの絵.

釘づけになったところは少女の足の指と背景に小さくある自転車に乗る人物の2点.

何かが伝わってきました.絵が上手だとかいう次元ではないメッセージ力です.

「誰が描いたのだろう」 と見ると 羽住都 とありました.ネットで検索して先生のブログにたどり着きました.

「どうやって描いているのだろう」ぼかしや微妙な色遣いが尋常じゃない.

そんなとき先生のブログに「原画展開催」のお知らせが載っていました.

20111123日,念願の原画を拝見することができました.

肉眼で見る原画はブログや印刷で拝見するものよりはるかに迫力がありました.

本物を見ることはそれだけで価値があります.

私は,人物はほとんど描きませんが,ランドスケープの絵を描く上でも先生の原画は大いに刺激になりました.

そして,羽住都先生ご本人にもお会いすることができました.



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テーマ : 日記
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発電所におけるエコロジカル・ランドスケープの提案

treeのコピー 

雑誌:電力土木201111月号(Electric Power Civil Engineering 2011 No.356

特集:環境・リサイクル

 

このなかで

発電所におけるエコロジカル・ランドスケープの提案

を寄稿しました.

soichiro-20111107.jpg 

地域環境や生物多様性に配慮した発電所のあるべき姿を考えるきっかけになればと考えました.



テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : エコロジカル・ランドスケープ

エコロジカル・ランドスケープとは

エコロジカル・ランドスケープの三要素 

エコロジカル・ランドスケープとは,「地域の潜在能力を活用して,その地域でなければ成しえない環境を保全・創出し,人を含めた生き物にとって健全な生態系を維持する」という考えです.

 

エコシステムとエンジニアリングとデザインを三要素としています.この三要素をひとりの技術者が同次元で解決することに価値があるとしています.

 

地域の潜在能力とは,ある土地利用目的に対する適地選定を考えるとわかりやすくなります.品質のいい米を少ない労力で生産するならばどのような地形や土壌がいいでしょうか.地震や災害によるリスクを少しでも減少させる住宅を建てるとしたらどのような地質がいいでしょうか.タヌキと本当に共存するコミュニティを作るとしたら,どのような開発をすればいいのでしょうか.一見,同じように見える土地でも,その土地がどのような変遷で成り立ってきたのかを調べると違いが見えてきます.この違いは何万年もかけて地球が作ってきた結果ですから,人が簡単に変えることはできません.人は環境を作れません.作れるのは環境の基盤くらいです.地域環境の潜在能力を知って,それを活用させてもらうことが賢い空間デザインになるのです.

 

エコシステムとは生態系のことで,健全な物質の循環を意味しています.流域単位での健全な水循環をイメージするといいでしょう.

エンジニアリングとは,人がエコシステムに手を加えても地域の生態系が維持できる技術のことだと思ってください.

デザインとは,地域の自然環境に人が造るものを調和させ,空間を洗練させることです.

 

私の知っているかぎり,この三要素を同次元で解決している事例は極めて稀です.

第一要素のエコシステムでは,環境調査で地域環境の骨格を支えているエッセンシャル・ゾーンを見出してそれを土地利用計画に反映することが理想ですが,現実には希少種にばかり注目が集まります.エッセンシャル・ゾーンを見出しても別次元で土地利用計画が進行している場合が多く調査結果が生かされないからでしょう.また,希少種の出現は法に触れる可能性が高く無視するわけにはいかないからです.希少種は,希少種そのもの保全ではなく,希少種の存在を支えているエコシステムの保全に価値があり,そのエコシステムを壊さないように開発計画を立てるのが本来の姿です.

第二要素のエンジニアリングでは,人の活動が生態系に与える影響を軽減させることが目的となります.下水道システムの高度処理を考えるとわかりやすいでしょう.雨水浸透施設や多自然型調整池も同じ目的となります.開発しても開発前の生態系を維持することが理想ですが,それができていないと機能だけが働く技術となってしまいます.フリーフレームやブロック張りの河川護岸がこれに相当します.これらは機能と生態系保全の両立を図るために今後の技術開発が期待される分野です.

第三要素のデザインでは,エコシステムとエンジニアリングをふまえて空間を洗練させます.地域のエコシステムを維持するためのさまざまな要求が環境調査から上がってきて,自然環境と人の双方の要求を満足させるためのエンジニアリングを駆使したとしても,それだけでは不十分です.人が美しいとか快適だと感じる空間は,生の自然環境ではないからです.人によってはワイルドに感じてしまいます.「毛虫は嫌いだけれど蝶は好き」「蜂は嫌いだけれど花は好き」というように人はかなりわがままなものです.毛虫が蝶になるのに,蜂が交配して花が実を結ぶにもかかわらずです.

空間を洗練するには設計者自身がスケッチを描くことで解決します.スケッチを描かないランドスケープ・アーキテクトはひとりもいません.

テーマ : 建築デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

古代ローマの街 Segovia Spain (2011年11月)

segovia 

Segovia, Spain:Whatman WB-SM 227mm×158mm

 

紀元100年ごろに建設されたというセゴビアの水道橋(Acueducto de Segovia)を見に行ったときに,水道橋のすぐ脇の坂道の風景が気に入り,20分ほどでその場で描きました.20005月に描いたものです.

いつもはF6サイズのボードにアルシュ26cm×36cmの画用紙を水張りして,ぼかしが好きなのでウェット・イン・ウェットで描きますが,旅先ではゆっくり描く時間がないため水張りしないで描きました.

segovia2.jpg 
Acueducto de Segovia



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小川総一郎 / Soichiro Ogawa

Author:小川総一郎 / Soichiro Ogawa
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水彩画は,毎月第一土曜日に更新します。

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【児童書】ふたつの国の物語-土木のおはなし- 2014.3 理工図書// 何不自由なく暮らしていたシブの国にも悩みがありました。若者の土木離れです。そんな時アトの国からたくさんの若者がやってきて言いました。 「私たちに土木を手伝させてください」と。 これは大助かりです。ところが……。
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