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Biakのこどもと海

biakの少年 

海で遊ぶこどもたち 19906月撮影

 

前回,こどもと海の絵を描いたとき,そういえば海で遊ぶ元気なこどもの写真がどこかにあったはずだと思い探したら,でてきました.

ここは赤道直下のインドネシアのBiak島.

彼らの姿が自然に見えるのは,海が遊び場だからでしょう.

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テーマ : 異文化を楽しむ!
ジャンル : 海外情報

ファガジーダの謎(後編)

fagagida2


2002
7月,韓国の全北大学金宰植教授に招かれて農科学部造景学科の学生に夏季大学特別講義をする機会がありました.
金宰植教授は,ペンシルベニア大学芸術大学院での同窓です.

3日間の集中講義の最終日の朝,ホテルで朝食をとっていたとき,
近くのテーブルにいた女性がウエイターに注文していました.
韓国語は全くわかりませんが「コピ」と聞こえました.

しばらくしてウエイターが持ってきたのはコーヒーでした.

講義のあと,学科長の金教授に「コピ」の話をしました.

金教授は,「韓国人が『coffee』と発音すると『コピ』に聞こえるよ」と教えてくれました.

何か感じるものがあって「では,『ファガジー』はなんて発音になるの?」と聞いてみました.

「『パガジー』かな」

「『パガジー』は韓国語で何か意味があるの?」

「『パガジ』ならば、水をすくう「柄杓」のこと.

瓢箪を乾燥させてふたつに割ったものだけど,それがどうかした」と金教授.

「石垣島の御嶽(うたき)【沖縄の神社】では,朝鮮の古銭が見つかる」という文献を八重山の図書館で読んだことを思い出しました.

台湾の方が近いと思われるかもしれませんが,当時の台湾は原住民しか住んでいなく,文化的交流はなかったということです.


また,沖縄独特の瓦は,オス瓦とメス瓦を組み合わせて使い丸太の垂木で支えています.


伝統的な琉球瓦の色は,伝統的な韓国民家の瓦の黒から赤に置き換わるだけで構造は同じです


琉球瓦   韓国の瓦
 
伝統的な琉球瓦          伝統的な韓国の瓦




琉球王朝が朝鮮と盛んに交易をしていたことから推測すると,「ファガジーダ」の語源は「パガジ田」ではないだろうかという仮説が浮かびました.


ここで実際に水を汲んでいたし,ファガジーダを航空写真で見ると,瓢箪を乾燥させた柄杓の形にも見えます

2003年,金教授が来日する機会がありました. 
金教授は「風水」をテーマに博士論文を書いたランドスケープ・アーキテクトです.

ファガジーダの航空写真と地形図を見せると,私の仮説は正しいかもしれないという.

さらに,「パガジ田は,風水でいう明堂ではないだろうか2」という.


2)村山智順 著 朝鮮総督府 管修/「朝鮮の風水」(民間信仰第2部)/1931

「ヌスクマーぺーは、地域の象徴的な山です.
そのふもとに淵ができてちょうど水を汲みやすい場所になっています.パガジ田は、ヌスクマーぺーにとってとても大切な場所だったのではないだろうか」という.

ただひとつ違うのは,風水学上,主山は明堂の北にあるはずなのが,ここでは主山が東にある点だという.

ファガジーダがパガジ田であるかどうかはわかりません.

でも,もしそうだとしたら,
昔の八重山の人たちがパガジ田でどのような祭典をしていたのか興味がわきます

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

ファガジーダの謎(前編)

ヌスクマーペー 
ファガジーダから見るマーペー/Whatman SM(227×158)

 

沖縄県石垣市野底に地元でファガジーダと呼ばれている不思議な土地があります.

何が不思議かというと,伝説の山マーペーから流れてくるふたつの沢が交わりそうで交わらないでファガジーダを迂回してから合流するからです.

 

fagajida 
ファガジーダ


伝説の山マーペーからはじめしょう.
石垣島野底に標高282mの野底岳があります.
野底岳は,地元ではヌスクマーペーと呼ばれています.


マーペーとは,この地域に伝わる伝説のヒロインの名前です.

 
伝説では,「石垣島の南西にある黒島に生まれ育ったマーペーは,恋人を黒島に残し強制的に石垣島に移住させられました.
黒島では作物の生産が限られているため人頭税が払えず,人頭税の未納分は村民の共同責任となったからでした.
マーペーは,恋人のいる黒島を一目見ようと野底岳に登りましたが,標高525m於茂登(おもと)山が視界を遮り黒島は見えません.泣き崩れたマーペーは岩となってしまった」というものです.

この伝説は,明治36年まで約500年も沖縄人を苦しめた人頭税という非人道的制度1が背景になっています. 

1)          大浜信賢 著/「八重山の人頭税」/三一書房/1971


ヌスクマーペー2 
ヌスクマーペー


野底岳から流れるふたつの沢は,わずか数メートルの距離まで近づきながら,

そこでは交わらず再び左右に分かれて流れます.合流するはずの場所に大きな岩があるからです.


よく見ると岩にぶつかった地点の沢は淵となっていて,左右の沢の水位が違います.
どんなに日照りが続いてもここだけは沢の水が常にあるため,かつては,ここで飲み水を確保していたといいます.

一度左右に分かれた二つの沢は,今度こそ合流して西浜川となって海にそそいでいます.

本来ならば合流するはずの地点から実際に合流する地点までの二つの沢に挟まれた土地がファガジーダです.

ファガジーダという名前も地形的特徴も気なったので,八重山地方の教育機関に問い合わせたり図書館で調べたりしてみたが,ファガジーダの語源はわかりませんでした.

ファガジーダの謎を解くことになるかもしれない鍵は,翌年,ソウルで見つけることになります.

(つづきは来週の土曜日に)


テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

賢い時間の使い方

オーストラリアのコンサルタント 
1992年5月,Brisbaneのコンサルタントにて

いまからちょうど20年前の1992年,オーストラリアの土木・都市計画系のコンサルタントに勤務していました.

そこで,まず驚かされたのが,彼らの時間の使い方でした.

 

彼らは,考える時間と作業を完璧に分けて,効率よく仕事をしていました.

 

勤務時間は8時から16時半ですが,ほとんどの人が7時ころまでに出社して,13時か14時まで猛烈に仕事をします.

迂闊に声をかけられない雰囲気でした.
会社で朝ごはんを食べる人は誰もいません.
戦闘モードですから.

昼休みはフレックスなので14時から15時の間に会社の自室に戻ってきます.

そして,昼食後は作業と明日の仕事の準備で終わり.

朝早く来ているだけに16時に帰ってしまう人もいます.

Daylight Saving (日本ではサマータイムといっていますが海外では通じません)を実施しているので,夏の16時は実際には午後3時.

仕事を終えてからゴルフ場で9ホール回る人もいました.

つまり,「6時間くらい考えることに集中して,2時間作業をする」というパタンで仕事をしていました

プロフェッショナルには4畳程度の個室が与えられます.
 

そして,階下に待機している作業員に図面・ドキュメント・編集の指示を次々と出します.
繰り返し使う定型文・挿絵・図面は共通フォルダーにストックしているので,新規に提案しなければならないことだけに集中すればいい.
100
ページを超える提案書がわずか一日でできてしまいます

いっしょに働いているうちに,私も同じように時間を使うことにしました.

確かに,この時間の使い方は極めて効率がいい.

昼食後の眠気が来る前に考えることは完了しているので,昼食後は頭を使わない作業をすればいいからです.

しかし,集中する昼食までの6時間はかなりしんどい.

 

オーストラリアのコンサルタントに勤務する前の私は,残業時に考える仕事をしていました.

20時から22時ごろが集中してデザインができました.

しかも考えながら作業をするというやり方でした.
「日本では一日10時間以上働いていた」というと,
「人は10時間も集中できないはずだ」といわれました.

いま考えると,夜の23時間と昼食までの6時間集中とどちらが効率的か,比較するまでもありません.

 

では,なぜ,彼らはそんなに集中して仕事をするでしょうか.

 

1.    効率を重視する

2.    家族で夕食をとらないと離婚される

3.    残業をするのは能力がないからとみなされる

 

などが考えられますが,最大の理由は,雇用形態にあるのでしょう.

作業員が一般的なサラリーマンであるのに対して,
プロフェッショナルと呼ばれているエンジニアは,プロ野球選手と同じように年棒性です.

「私はこれだけの技術力があるから年棒いくらで技術を提供します」という1年契約をします.

契約に見合う成果を出さないと,翌年の契約はありえません.

優秀なエンジニアほど条件のいい企業へ渡り歩きます.

現在の己のポジションは,常に優秀な誰かに狙われています.

 

この危機感がプロフェッショナルを強くしているのでしょう.

テーマ : 異文化探求
ジャンル : 学問・文化・芸術

ピラティスの葛西むつ美先生

  mutsumi.jpg 

葛西むつ美先

20101223日から葛西むつ美先生のピラティス講座を受けて1年が過ぎました.

この1年で変わったことは,

 

1.    メタボ寸前だったウエスト81cm76cmになった

2.    ぐっすり眠れるようになった

3.    スーツが似合うようになった

 

■ウエスト

まず,ウエスト.おなか周りの脂肪はつまんでみると依然とさほど変わりません.脂肪はそれなりについています.

なのにウエストが5cm縮んだのはインナーマッスルを鍛えたからかもしれません.

レッスンでは,お尻だけで体を支えるポーズをとります.


20111231soichiro.jpg 

涼しい笑顔の葛西むつ美先

 



このとき「お尻の穴をしっかり締めて」といわれます.

締めてといわれても,最初のうちは5秒間締めるのが限界でした.

いまではなんとか1分間は締め続けられるようになりましたが,鬼のような顔になっているのが自分でもわかります.

葛西先生は涼しげな笑顔です.

鍛え方が違います.なぜならば葛西先生は格闘家でもあるからです.

 

■ぐっすり眠れる

以前から時々.背中が痛くて夜中に目が覚めることがありました.

整形外科,接骨院,整体,ペインクリニック,マッサージといろいろ試してみましたが,どれも効果は一時的なものでした.

もしかしたら,これは夏木静子先生の「椅子がこわい」と同じように精神的な問題かもと思いました.

ところが,葛西先生のピラティスを始めたらこれまでの背中の痛みが嘘のように消えてなくなりました.
ガチガチになっていた肩甲骨周りの筋肉をほぐすには,自ら体を動かして治そうとしないと効果がないことがよくわかりました.

 

■スーツ

自分の体形はいわゆる首猫背でした.
小便小僧の恰好に似ていました.
おなかが出ているわけでもないのに,骨盤が前にズレテいるため,スーツの上着のボタンを留めても外側に引っ張られていました.


nekoze.jpg

     1年前の姿勢        現在の姿勢

 

 

ピラティスを初めて10ヶ月目くらいのとき,夜の電車のドアガラスにスーツのボタンがしっかり留まっている自分の姿が映っているのを見つけてうれしくなりました.
元の姿勢に戻らないように,正しい姿勢を維持しようとする気持ちが大切です.



テーマ : 日記
ジャンル : 日記

プロフィール/Profile

小川総一郎 / Soichiro Ogawa

Author:小川総一郎 / Soichiro Ogawa
エコロジカル・ランドスケープの世界へようこそ!

水彩画は,毎月第一土曜日に更新します。

小川総一郎の本/Publications by Soichiro
【児童書】ふたつの国の物語-土木のおはなし- 2014.3 理工図書// 何不自由なく暮らしていたシブの国にも悩みがありました。若者の土木離れです。そんな時アトの国からたくさんの若者がやってきて言いました。 「私たちに土木を手伝させてください」と。 これは大助かりです。ところが……。
ふたつの国の物語 
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